こんにちは!9月に入って、朝晩が少し涼しくなってきました。酷暑の夏を乗り切った感。
先日、「わたしのワンピース」展を見に、こおりやま文学の森(福島県郡山市)に行ってきましたので、そのときのことを書いてみたいと思います。
「わたしのワンピース」について
西巻茅子さんの絵本「わたしのワンピース」は、1969年(昭和44年)にこぐま社から発行されて以来、累計約190万部を発行し、2019年(令和元年)に誕生50周年を迎えた作品です。
子どもから大人まで長きにわたり愛されている作品ですね。我が家でも、子ども達が保育園生のときに何度も読み聞かせをした、思い出深い絵本です。
空から落ちてきた真っ白なきれを使ってワンピースを作り、周りの景色の変化にともなってワンピースの模様が変わると、それを楽しむ「わたし」。
私はこの本を読みながら、可愛らしさだけでなく、強くしなやかな女性らしさも感じていました。
こおりやま文学の森について
開成山公園の近く、郡山総合体育館の隣、内環状線道路沿いにあります。
車で行く場合は、東北自動車道郡山インターチェンジから約20分です。駐車場は郡山総合体育館の西側駐車場を利用できます。
バスで行く場合は、JR郡山駅から約15分、「総合体育館」バス停下車徒歩1分です。
こおりやま文学の森の敷地内には、文学資料館と久米正雄記念館があります。
観覧料は一般は200円、高校生・大学生等は100円、中学生以下・65歳以上の方は無料です。
この料金で文学資料館と久米正雄記念館の両方を観覧できます。
こおりやま文学の森では、特別企画展を年に2回、企画展を年に1回開催しています
文学資料館
常設展示室と企画展示室があります。
常設展示室では、久米正雄や宮本百合子などの近代文学において郡山と関わりの深い作家達が取り上げられ、各人が創作した作品等が紹介されています。
企画展示室では、その他の多様な展示が年間を通じてなされています。「わたしのワンピース」展もここで開催されていました。
久米正雄記念館
2000年(平成12年)に鎌倉から郡山に移築された久米正雄邸が、記念館として公開されています。
久米正雄氏は、1891年(明治24年)、長野県生まれ。父の死後、母の実家のある開成山に移住しました。現在の安積高校を卒業後、現在の東京大学に入学。同期の芥川龍之介、菊池寛らと「新思潮」を発刊しました。人生の後半は鎌倉で過ごしたそうです。
この建物は、1930年(昭和5年)に建てられました。正面から見ると白壁の完全な洋風ですが、廊下を渡りひとたび裏に回れば純和風の部屋がならぶという当時としては非常にモダンな和洋折衷の造りをした建物です。
展覧会の様子
企画展示室の入り口です。「わたしのワンピース」の世界が広がっています。
展示室の中では、「わたしのワンピース」のリトグラフ(石版画)が多く展示されていました。
「わたしのワンピース」は、リトグラフで制作されているため、絵の具などの画材で描いた原画は存在しません。
西巻氏は、ジンク板(金属の板)に直接クレヨンなど油分を含む画材で色数分の絵を描き、それを版にして絵本を制作されました。
画家にとっては、とても手間のかかる作業ですが、その分、思い描いたとおりのクレヨンの線や美しい色合いのままを絵本にできるようです。
黒色→水色→ピンク色→黄色→藍色→黄緑色と色を重ねていき、1枚の絵が完成する様子も展示されていました。
1ページ1ページを、心を込めて制作されていた様子が伝わってきました。
庭にも、可愛らしいパネル展示がありました。
皆さん、思い思いのポーズで写真を撮っていました。
久米正雄記念館にも行ってみました
「わたしのワンピース」展を見た後、同じ敷地内にある、久米正雄記念館にも行ってみました。
玄関から上がるとすぐ右側に素敵な応接室がありました。
旅行に出かけた時の久米正雄氏の等身大パネルも展示されていました。
奥に進むとこんな感じ。
広い和室と縁側がありました。上方に洋風のランプがついているのがお洒落です。
昔の電話もありました。
2階に上がると・・・
この窓辺で書き物や読書ができるのかな?大きな窓から陽光が入って、気持ち良く過ごせそうな部屋です。
1階には他にも洋室があり、そこにこんなスペースがありました。
私も模様を作ってみました(^_^;)
野原でピクニックワンピース。お腹が空いていたのでつい(^_^;)
アラフォーの絵とはとても思えない・・・笑
期間中、キーワードラリーも開催されていました。観覧して3つのキーワードを集めると、「わたしのワンピース」のポストカードがもらえました。
今回は小学生の次男と一緒に行ってきました。次男も、懐かしい絵本の絵や、レトロな建物を見ることができて、楽しかったようです。
施設情報
こおりやま文学の森(郡山市文学資料館・郡山市久米正雄記念館)
住所 福島県郡山市豊田町3番5号
電話 024-991-7610
時間 午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休日 月曜日(月曜日が祝日の場合火曜日)、年末年始(12月28日から1月4日まで)、館内整理日
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