こんにちは!
秋の休日。福島県北塩原村にある諸橋近代美術館に行ってきました。
素敵な建物の中で、優雅な気分に浸りながらゆっくりと作品を鑑賞することができました。
諸橋近代美術館について
諸橋近代美術館は、福島県・山形県・新潟県にまたがる磐梯朝日国立公園内にある、私設美術館です。
スポーツ用品店「スーパースポーツゼビオ」を展開するゼビオ株式会社の創立者、諸橋廷蔵氏のコレクションが展示されています。
諸橋氏は、仕事で世界を飛び回る中、スペイン・フィゲラスのダリ美術館でサルバドール・ダリの作品に出会いました。
スペイン生まれで、シュルレアリスム(フランスで始まった芸術運動・超現実主義)を代表する画家。
「記憶の固執」という絵(薄く溶けたような時計の絵)や、10時10分の角度の口ひげなどが有名。
人妻だったガラに想いを寄せ、ガラの離婚後結婚したり、レストランの会計で自分のスケッチを描いた小切手を渡したりと、芸術家らしく個性的なエピソードの多い人みたい。
従来の常識を打ち破るダリの作品に魅了された諸橋氏は、それ以来、ダリの作品を収集しました。
現在の諸橋近代美術館には、約400点のダリ関連作品が所蔵されており、アジアで1番の規模だそうです。
ダリの作品以外にも、19・20世紀の西洋絵画が展示されていました。訪問時は私の好きなマリーローランサンの絵もありました。
行き方
車利用の場合は、磐越自動車道の猪苗代磐梯高原インターチェンジから国道115号・459号経由で約20分の所にあります。敷地内に200台の無料駐車場があります。
電車・バス利用の場合は、JR磐越西線の猪苗代駅から磐梯東都バスで約25分、「諸橋近代美術館前」バス停を降りたら目の前が美術館です。
外観
門を通ると、ヨーロッパのお屋敷かと思うような重厚な建物が見えてきます。
実際は『中世の馬小屋』をイメージして建てられたそう。
建物が池に映り込んでいるのも素敵。
美術館には建物の左側から入ります。
入口近くまで歩いて後ろを振り返ると、磐梯山がきれいに見えました。
館内
私が訪問した時は、「ミュージアム・ワークス」展が開催されていました。
当館で所蔵するダリや西洋近代絵画作品を保存や修復という観点からご紹介します。
普段ご覧いただけない美術館の裏側をお楽しみください。
諸橋近代美術館HPより
美術館には、作品収集、展示、調査研究、教育普及、保存の5つの主要な役割があり、「ミュージアム・ワークス」展は保存にスポットライトを当てたものだそうです。
展示を順番に見て行くことで、作品の構造や材質を知った上で、諸橋近代美術館で実際に行われている保存や修復の事例について学ぶことができました。
学芸員が作品を点検する時に使う7つ道具も展示されていました。
美術館の1番奥の展示室には、ダリの「テトゥアンの大会戦」というとても大きな絵がありました。19世紀半ばにモロッコで起きた戦争をテーマにした絵で、そこにダリと妻ガラの闘う姿も描かれています。
奥に向かって進む所に、ダリの彫刻作品が多く展示されていました。壁には、ダリの言葉が書かれていて、ダリの人となりを感じることができました。
天才を演じつづけよ。そうすればおまえは天才となるのだ!
「わが秘められた生涯」より
館内には展示室、ショップ、カフェがありますが、展示室とショップは撮影禁止。カフェはこんな感じでした。
地面に近い大きな窓からは、陽光にかがやく池を見ることができ、穏やかな時間を過ごせました。
近くのおすすめスポット
五色沼・秋元湖・曽原湖
諸橋近代美術館の近くには、美しい景色を見られる場所がたくさんあります。
今回は、五色沼、秋元湖、曽原湖を見てきました。秋晴れで紅葉がちょうど見頃でした。
五色沼は、正確には「五色沼湖沼群」と言い、毘沙門沼、弁天沼、るり沼、青沼、柳沼等の湖沼の総称です。
さまざまな色を見られることから、「五色沼」という名前がついたそう。
五色沼を巡るトレッキングコースは、比較的平坦で歩きやすく、1時間ほどで歩けます。
私はスニーカーにジーパンという、いつもの格好で歩きましたが、問題なかったです。熊鈴を持って行くと安心。
すごくキレイと言われる青沼は、今回見た時は水が少なくちょっと残念な感じだった…
秋元湖や曽原湖も、美術館から車で数分の所にあります。どちらも広々として、見ていて気持ち良かったです!
雲1つない空♪
パン工房ささき亭
美術館を出て、五色沼に行く前に軽めのお昼を食べたいと思い、気になったパン屋さんに寄りました。
ペンションが建ち並ぶ道路をしばらく進むと、看板が見えてきます。
パン屋さんには珍しく、靴を脱いで入ります。昔はペンションだったのかな?
ベンチには会津弁の「よくこらったなし」(ようこそお出でくださいました)の可愛い文字が。
食パンの「OPEN」も可愛い❤
店内には暖炉もありました。
窓に面した席からは、磐梯山が見えました。
午後1時過ぎに訪問しましたが、ほとんどのパンが売り切れになっていました。
シナモントーストと田舎パンにカフェオレをいただきました。
シナモントーストも田舎パンも、外がカリッと、中がふわっとしてとても美味しかったです!ごちそうさまでした〜!
次に行く時は、もう少し早い時間にしよう。
まとめ
今回は、福島県北塩原村にある、諸橋近代美術館と近くのスポットについて書いてみました。
実際は諸橋近代美術館→秋元湖→パン工房ささき亭→曽原湖→五色沼の順に巡りました。
諸橋近代美術館はもうすぐ冬期休館となりますので、お時間のある方はお早めに、もしくはまた来年、行ってみてください!
諸橋近代美術館の情報
住所 福島県北塩原村桧原字剣ケ峯1093番23
電話 0241-37-1088
時間 午前9時30分〜午後5時(入場は閉館の30分前まで)
開館期間 4月下旬〜11月上旬
観覧料 一般1,300円 大学生・高校生500円(中学生以下無料)
※詳細はHPをご確認ください。
2023年11月13日〜2024年4月19日は冬期休館となっています。
コメント