こんにちは!アラフォーワーママのせゆです。
先日、福島県会津若松市にある「料理旅館 田事(たごと)」に宿泊しました。
大正時代に建てられた築110年くらいという建物に滞在して、会津の郷土料理をいただくという貴重な経験ができました。
入り口には「ぴったんこカンカン」の安住紳一郎さんや、「おにぎりあたためますか」の大泉洋さん、鳩山由紀夫さんのサイン色紙が飾られていました。とても有名な旅館だったようです。
泊まるまで知らんかったよ(^_^;)
女将さんや仲居さんが親切で、料理について詳しく説明してくださいました。食事場所にも配慮があって、一人旅でくつろいで過ごせました。
「料理旅館 田事」への行き方
「料理旅館 田事」は、JR只見線の七日町(なぬかまち)駅から徒歩約5分のところにあります。七日町駅は、会津若松駅からひと駅です。
予約をすれば、会津若松駅から送迎してもらえるそうです(最大29名まで)。
「料理旅館 田事」の様子
大正時代に建てられた、風情ある旅館。
七日町駅から歩いていくと、旅館の建物が見えてきました。この手前に広い駐車場がありました。
風情のある建物です。昔の旅人が腰を下ろした「休み石」が今も残っています。
商売繁盛の縁起物であるたぬきの置物がお出迎え。
玄関には、会津の伝統工芸品、起き上がり小法師(おきあがりこぼし)がありました。何度倒しても起き上がるので、「七転八起」の縁起物となっています。磨かれて黒光りする廊下が美しいです。
いろんな番組の取材が入っているようです。綾瀬はるかさんが来たときの写真もありました。
この左側にカウンターがあります。宿帳に連絡先を記入した後、食事の希望時間と、朝食に出るめっぱめしの種類を聞かれました。
夕食…18時、18時30分、19時から選択
朝食…7時、7時30分、8時から選択
私は夕食は18時、朝食は8時を選びました。朝食は他の旅館と比べて早め。
しらす、鮭、ぜんまい…追加料金なし
きのこ…プラス330円
鮭の親子(いくらのせ)…プラス550円
うなぎ…プラス880円
私が宿泊したときは、季節のものとして、かにがプラス880円でありました。せっかく来たので、かにをお願いしました。
のれんの奥にある階段を上って、客室に向かいました。
「料理旅館 田事」のお部屋
全部で6部屋。暖かくて清潔なお部屋。
お部屋は全部で6つ。あやめ、かえで、ききょう、あおい、さつき、もみじという名前がついています。私はききょうに宿泊しました。
ドアは鍵がかかります。外に出るときは、内鍵を回してそのまま閉め、外からは鍵を使って開けるというタイプ。床の間には金庫もあります。
この旅館には1階、中2階、2階があり、1階に食事をとる広間やお風呂が、中2階に3部屋、2階に3部屋がありました。
お部屋には洗面台やトイレ、お風呂はなし。共用の洗面台とトイレは2階にありました。
8畳に床の間と板の間がある和室。暖房はエアコンだけでしたが、暖かく過ごせました。
畳は最近張り替えられたようです。すみずみまで掃除されていて、清潔なお部屋でした。
大正や昭和の旅人もここで手紙を書いたりしたのかなと思ったり。
お茶うけは会津のクッキー。ちょっと固めでザクザクして美味しかったので、お土産に買いました。
おばあちゃんちにあるようなお茶のセット。机の上には冷水の入ったポットとコップもあって、熱いのも冷たいのもいつでも飲める状態になっているのが良かった。
板の間に、フェイスタオル、バスタオル、浴衣、帯、羽織が用意されていました。綿入りのふかふかした羽織は初めて着ました。
外の景色。中庭がよく見えました。(網戸をしたまま撮ったので見にくいけど・・・)
洗面台とトイレは共用。
宿泊者共用の洗面台とトイレ。どちらもきれいでした。トイレはウォシュレット付きでした。
「料理旅館 田事」のお風呂
階段を下りて(少し急でした)、玄関を通り過ぎてお風呂に行きました。
私のときは誰もいませんでしたが、到着したお客さんや食事に来たお客さんがいると譲り合う感じになると思います。
貸切でゆっくり入れるお風呂!
のれんをくぐって奥に進んだところに女湯があります。内鍵をかけて貸し切りで入れます。
洗面台も洗い場も3つずつあり、家族で入れる広さ。化粧水や乳液はないので持参する必要があります。沸かし湯ですが、ひのきの香りに癒されました。
女湯を出てすぐのところに、冷水が用意してありました。うれしい心づかい。
「料理旅館 田事」のお料理
会津の日本酒が進む夕食♪
食事は、1階の囲炉裏のある広間でいただきました。
座布団とテーブルの間は溝になっていて、足を下ろして掘りごたつっぽい感じで座れます。
食前酒に梅酒をいただきました。メニューは、
- 前菜
- 棒だらの煮付け
- 蒸し鶏
- 刺身
- にしんの山椒漬け
- とうもろこしの豆腐
でした。馬刺しか刺身を予約時に選べますが、私は生肉が苦手なので刺身をお願いしました。
会津の郷土料理、にしんの山椒漬け。甘辛いにしんに山椒がきいて美味しかったです。
拡大写真はありませんが、とうもろこしの豆腐もとても美味しかったです。クリーミーで、とうもろこしの甘みをしっかり感じられました。
会津のお酒3種類のきき酒セットをいただきました。内容は、
- 会津娘 特別本醸造(高橋庄作商店)
- 純米吟醸 ゆり(鶴乃江酒造)
- 国権 純米吟醸(国権酒造)
でした。鶴乃江酒造には、「純米吟醸 ゆり」のほかに「純米大吟醸 ゆり」があります(吟醸酒よりもさらに玄米を削って作られたのが大吟醸酒だそう)。実際にゆりさんという方が作っているそうです。
「純米大吟醸 ゆり」は、晩さん会で安倍さんとトランプさんが飲んだということで、一時期入手困難だったとか。
鮎の塩焼き。ひれを取り、箸で背中を数回押してできた穴を広げ、そこから薄いお酢?を流し込んで、頭から食べる(塩がたくさんついたしっぽのみ残す)というのがこの旅館流の食べ方。
天ぷら盛り合わせ。左端にある茶色い丸いのは、しいたけかと思いきや、名物のまんじゅうの天ぷらでした。
こしあんの小さいまんじゅうでしたが、抹茶塩と一緒に甘じょっぱくしていただきました。
これもすごく美味しかった!じゃがいもをつぶしてバターと一緒にだんご状にして焼き、甘めの味噌をかけたもの。
もうだいぶお腹いっぱいになってきたところに、牛ステーキ定食(^_^;)
でもステーキが柔らかくて美味しくて、全部いただきました!にんじんのグラッセも美味しかったな。
ご飯は真ん中の味噌をつけながらいただきました。おかわり自由でしたが、そこは遠慮しました(^_^;)
最後のデザートに、フルーツのコンポート。
味のあるイラストのコースター。
少しカロリーを消費しようと、夜散歩に出かけました。
夜の外観も雰囲気があって素敵でした。
名物「めっぱめし」の朝食♪
朝食のメニューは、
- にしんのうま煮
- 卵を揚げてポン酢をかけたもの
- きんぴらごぼう
- なすの味噌田楽
- 漬物
でした。どれも優しくて懐かしい味。
こちらの名物、めっぱめし(わっぱめし)!かにのほぐし身がのっています。
めっぱめしは、木の薄い板を曲げて作られた弁当箱(めっぱ)にご飯を入れ、食材をのせて蒸し上げたもの。
昔はお百姓さんのお弁当だったそうです。会津の方言でわっぱをめっぱと言うことから、この旅館ではめっぱめしと呼んでいるそうです。
蒸したてのめっぱめしは、ご飯がふっくらしていて、かにのほぐし身と一緒に食べるととても美味しかったです。
ご飯に味がついていたので、だしで炊いたのかと思ったのですが、そうではなく、蒸し上げることでかにの味がご飯にしっかり移るということでした。
こづゆ。貝柱でとっただしで食材を煮込み、醬油や塩で味をととのえたもの。にんじん、里芋、しいたけのほか、小さなお麩がたくさん入っています。あっさり、すっきりした味。
残っためっぱめしは、おにぎりにしていただきました。ちょうど良い昼食になりました。
まとめ
今回は、福島県会津若松市にある「料理旅館 田事(たごと)」に宿泊したときのことを書いてみました。
古くて趣のある建物をきれいに保ちつつ、お客さんが必要とする最近の設備やサービスはきちんと備えている、素敵な旅館でした。穏やかな時間を過ごせました。
そして料理旅館の名のとおり、料理がとっても美味しかった!!今度は違う具材のめっぱめしを食べてみたいと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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